サインバルタは抗うつ作用の他にも、痛み止めとしての効果もあります。

くすりの寺子屋

サインバルタとは?

サインバルタ

サインバルタはSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)という系統の抗うつ剤で、セロトニンの吸収を阻害する他にもノルアドレナリンの濃度も高める事が出来ます。うつ病とはセロトニンの低下により発現すると考えられているので、脳内で吸収されるのを阻害し濃度を高めることでうつ状態の軽減が可能なのです。

現在主流の抗うつ剤、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)はセロトニンのみに作用し非常に安全性が高いのですが、それによる特有の副作用が起こりやすくなってしまいます。例えば消化器系の副作用や性機能の低下などが多いようです。

またやる気が低下したままの状態を維持してしまうこともあるので、やる気や意欲を起こすノルアドレナリンが分泌されればそれが解消されます。もしもSSRIを使ってもうつ病の改善がままならないのであればSNRIを使ってみて下さい。

特にサインバルタはその中でも効果が高いので、うつ状態の軽減を実感しやすいと思われます。そしてサインバルタの特徴として「痛み止め」も認められており、適応症状としては糖尿病神経障害疼痛と線維筋痛症にも使われているのです。これもノルアドレナリンの濃度が高まることによって得られます。

サインバルタが痛み止めとして有効な理由

痛み止めとして有効な理由

抗うつ剤で痛みを止める事が出来る?と、ちょっと不思議に思ってしまいますが、作用機序を紐解けばその理由がお分かりになるでしょう。痛みというのは神経を通じて脳にその「痛い」と言う情報が送られ、始めて痛みとして認識をするそうです。

その神経の働きを抑える作用持つ神経伝達物質こそ、セロトニンとノルアドレナリン。つまりSNRIによって濃度が高まることで痛みを抑える事が出来るのです。その他、同じSNRIであるトレドミンや、違う系統の抗うつ剤でも一部で痛み止めの効果があります。

サインバルタが効果をを発揮するものとして、神経障害性疼痛と心因性疼痛が代表されでいますが、腰痛に対しても効果があることが分かり、2016年にその項目が追加されたのです。一般的にはNSAIDsが使われるのですが、一向に改善出来ない場合にサインバルタが使われます。